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機械的強さ
- エンザートは機械的強度の低い相手材のねじ部を補強する目的で使われます。
ねじ軸力をエンザートの外ねじ部の母材が支えるため、直タップねじより相手材の強度をより多く引出すことが出来ます。
- エンザートを使った補強は相手材個有のせん断強さ又は使用するボルトの機械的強さが限界となりますが、エンザートそのものが破壊することがありません。
- 少々のねじの締め過ぎでねじバカを起し易い樹脂材は多少オーバーな締付けトルクにも十分耐えるよう補強することが必要です。又ねじ締めと緩めの繰り返しによってねじバカを起し易いアルミ合金等はボルトの許容荷重にも耐られる補強が求められます。
- エンザートは上記の要求を十分に満す性能を備えています。
引抜き強さ
■アルミ鋳物
- エンザートの引抜き強さはボルト(8.8T)の許容荷重より高いことを示します。
■プラスティック
- エンザートは樹脂に対しても高い引抜き強さを示します。
図は代表的な熱可塑性樹脂に対する引抜き強さを示します。
関連項目
素材別選択
相手材に適したエンザートのタイプを選ぶことはエンザートを効果的に使う重要なポイントです。
機械的強さ
エンザートは機械的強度の低い相手材のねじ部を補強する目的で使われます。
下穴径の選定・設計
下穴径はタップ用の下穴径と違い様々の相手材の異なる被削性や加工性によって微調整する必要があります。
加工について
加工にはインサートをアッセンブリする要素と相手材をマシニングする要素が同時に存在する独自の特長があります。
エンザート専用工具
加工はエンザートの内ねじを利用しますのでエンザートのサイズ毎に専用工具が必要です。
エンザート専用タップ
難削性のアルミ材や鋼材に一部タップを施すとエンザートが入れ易くなります。