熱圧入式インサートナット
S-Lokは外周部に方向の異なる二列のローレットを持ったインサートナットです。
下穴への先導となるパイロット部など、樹脂の特性にあった形状を持っているため、超音波圧入等で熱可塑性樹脂に簡単に挿入出来ます。
挿入方法
超音波溶着機や熱圧入機など、相手材(熱可塑性樹脂)を溶かす装置が必要です。
下穴
下穴径参考値は各タイプの一覧表に記載されています。
下穴径、相手材の壁厚や許容テーパー角度は、S-Lokのタイプ毎や相手材の素材毎に異なるので、テストの上決定して下さい。
止まり穴の場合、下穴の底にボルトが絶対届かないようにボルト長さを決めて下さい。
- α:下穴の抜き勾配
- 最大で4°(テーパータイプ、テーパーフランジ付タイプの場合)
- N:垂直面取り
- 勾配が1°30´以下で加熱圧入する場合にお勧めします。
- 面取り径
- S-Lokの外径E
- 面取り深さ
- M2 0.4mm M2.5,M3,M3.5 0.5mm
M4,M5 0.7mm M6,M8 1.1mm M10, 1.4mm
- T:下穴深さ
- S-Lokの長さ+1mm
ムービー
S-Lok 各タイプ
ストレートタイプ
ストレートフランジタイプ
- 電気端子用やボルト脱着の頻繁な場所に使用します。
- フランジによりナット周辺部の樹脂が保護されます。
テーパータイプ
- テーパー角がつくタイプです。
- 成形部品の下穴に最大4度迄の抜き勾配を付けられるので成形部品の生産性を上げることが出来ます。
テーパーフランジ付タイプ
- ストレートフランジ付タイプとテーパータイプの特長を合わせ持ったタイプです。
無方向性タイプ
- 両端が同じ形状ですので、パーツフィーダー使用等の自動化に最適です。
ステンレス製ストレートタイプ
- 最も汎用性のあるタイプです。材質:SUS303相当
熱圧入式インサートスタッド