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素材別選択
- 相手材に適したエンザートのタイプを選ぶことはエンザートを効果的に使う重要なポイントです。
- 下記は一般的なガイドとして参照して下さい。
金属材料
アルミ鋳物
- 快削性のあるものは302型を使用して下さい。(三つ穴タイプも使用できます)
- 熱処理したもの及び難削性のあるものは307/308型を使用下さい。
アルミ型材
- 熱処理の有無や切削性を確認し難削材や高強度材は307/308型を使用して下さい。
高強度アルミ
- 超高強度アルミには通常使用不能です。
- 敢えて使用する場合は307/308型を使用し、最大下穴径をあけた上でエンザート専用タップで、エンザートの長さの1/2程度の前タップを切る必要があります。
アルマイト処理したアルミ
- アルマイト処理をしたアルミ合金にはエンザートの使用は困難です。下穴の硬化部分を取り除いて下さい。
鋳鉄
- 快削鋼製の307/308型を使用して下さい。
- エンザート専用タップが必要な場合があります。
- 挿入加工時に切削油を使用して下さい。
- 硬度の高い材料には使用出来ない場合があります。
軟鋼
- 快削鋼製の307/308型を使用して下さい。
- エンザート専用タップを併用することをお勧めします。
- 挿入加工時に切削油を使用して下さい。
- 硬度の高い材料には使用出来ない場合があります。
ステンレス鋼、焼入れ鋼
- 通常はエンザートの使用は出来ません。
- 敢えて使用する場合は快削鋼製の307/308型を使用し、最大下穴径をあけた上でエンザート専用タップで、エンザートの長さの1/2程度の前タップを切る必要があります。
プラスティック
可塑性の高い樹脂
- 塩ビ、デルリン、ABS等には302型又は305型を使用下さい。(三つ穴タイプも使用できます)
- 305型は切粉が出ません。
硬く割れ易い樹脂
- ポリエステル、エポキシ、ポリカーボネイト、FRP等には307/308型を使用して下さい。
木材
軟質木材、パーティクルボード
硬質木材、MDF
関連項目
素材別選択
相手材に適したエンザートのタイプを選ぶことはエンザートを効果的に使う重要なポイントです。
機械的強さ
エンザートは機械的強度の低い相手材のねじ部を補強する目的で使われます。
下穴径の選定・設計
下穴径はタップ用の下穴径と違い様々の相手材の異なる被削性や加工性によって微調整する必要があります。
加工について
加工にはインサートをアッセンブリする要素と相手材をマシニングする要素が同時に存在する独自の特長があります。
エンザート専用工具
加工はエンザートの内ねじを利用しますのでエンザートのサイズ毎に専用工具が必要です。
エンザート専用タップ
難削性のアルミ材や鋼材に一部タップを施すとエンザートが入れ易くなります。